双11(ダブルイレブン)の結果
2016.11.28
毎年恒例の激安セール(双11:ダブルイレブン)が11月11日(中国の「独身の日」)実施された。「天猫」「蘇寧」「国美」「京東」などのECサイトがそれぞれ24時間の売上金額を公表した。公表された売上金額シェアは下のグラフの通り。
「天猫」はわずか7分間で消費額が100億元(約1,500億円)を突破した。24時での売上金額は1207億元(約1兆9千億円:前年比132%)になる。売上金額の推移は下図に参考ください。
となっており、低価格帯ブランドが数量を押し上げた。
カテゴリ別Top5ブランドの一例は以下の通り。
蘇寧はわずか開始1時間で昨年実績販売量を突破。11分34秒で売上金額は2013年度「双11」の一日の売上金額を超えた。25分18秒で、2014年度「双11」の一日の売上金額を超えた。蘇寧は「最初の1時間の販売データによると、主に北京、上海、広州の一線都市に集中する。モバイルユーザー数が86%に達する。」と説明した。
国美の最新公開データによると、開始1時間で全サイトの消費額が前年比366%増し、注文数が200万以上になった。商品カテゴリ別では家電デジタルは482%増(その内携帯電話が約1100%増)、自動車が2320%増、金融が約1900%増した。
京東の最新公開データによると、わずか29秒で、販売量が2010年「双11」の実績を超えた。その後3分37秒、1時間13秒で、それぞれ2011年度と2013年度の「双11」の一日の販売量を超えた。「双11」の販売プロモーションの内、デジタル家電が最も人気が高かった。特に携帯電話の販売量が2倍、コンピュータなどのオフィス用品の販売量が2.7倍で、スマートウォッチやスマートグラスのようなインテリジェントデバイスの販売量が2倍超。その他、家電分野でも好調だった。
天猫の取引額は1207億元で、対前年比32%増加した。
京東の注文量は3200万件(対前年比230%)を超えて、取引額は対前年比159%と大きく増加した。
蘇寧の全ルート(オフライン含む)の注文量は対前年比193%、オンラインに限ると対前年比210%。
専門家は、今年の「双11」の主流ECサイトの取引合計が2000億元を突破し、去年に比べて30%以上増加すると見ている。
11月10日の夜8時、「天猫」は「双11イベント」を行った。ベッカム夫妻、OneRepublic、コービー・ブライアント、林志玲、宋茜、薛之謙などを含め50名の国内外のスパースターが出席した。わずか30分で視聴率が全国の1位になった。
蘇寧は「蘇寧易購High購夜」というイベントを行った。PPTV、愛奇艺などのプラットフォームで同時放送して、全ネットの観客が5475.3万人に達した。
中国ECの通常返品率は10~15%と言われています。しかし双11期間の返品率は高く、2014年は20~25%、2015年は25%程度とほぼ倍の返品率のようです。
返品率が高くなる原因としては、
このような要因が重なり返品率が高まります。
終了直後に売上金額(天猫:1,207億元)が発表されても、実態としての売上は75%程度(天猫:900億元)と思われます。
陳