中国インターネットの南北問題
2016.08.15
中国では国内から国内サイトに接続しているにも関わらず、アクセス速度が非常に遅かったり、接続が切れてしまったりする現象が起きます。
これは中国の大手キャリア中国電信(China Telecom)と中国聯通(China Unicom)間の接続状況が良くないことに起因し、『南北問題』と呼びます。
『南北問題』と呼ばれる理由は、2002年に固定通信事業の再編政策により北部地域を新中国聯通に、南部地域を新中国電信へと再編したことに起因します。しかし、インターネット接続においては、企業間競争が行われており、地理的意味での『南北』とは無関係となっています。
キャリア間接続が悪いことにより、冒頭で述べたような現象が発生します。これを回避するには、
マルチキャリア対応IDCにサーバを置く
CDN(Contents Delivery Network)を利用する
などで対策が可能です。
マルチキャリア対応IDCとは、複数のキャリアバックボーン回線に接続したデータセンターを指し、このようなIDCも中国に複数有り、弊社でもご紹介できます。
CDNとはコンテンツデータを各地に配置したミラーサーバ上に保存し、ユーザ(閲覧者)は最寄り(速い)ミラーサーバにアクセスする事でアクセシビリティを向上するサービスになります。
中国ではChina CacheやAkamaiなどが代表になります。
中里